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【次回企画】
東京海上ビルと丸の内の過去・現在・未来
未完の超高層ビルの魅力と都市の行方(予定)

次回企画のご紹介です。詳細が決まり次第ご案内します。

この20年、丸の内では、大規模な超高層ビルの建造が次々に行われ、ランドスケープは劇的に変化してきました。丸の内駅舎、東京中央郵便局、旧丸ビル、日本工業倶楽部会館などの保存が熱心に議論される一方、特例容積率制度や土地再生特別措置法の特例による容積率・高さ制限の緩和によって、かつてない規模の超高層ビルが林立し、更なる再開発プロジェクトも進行しています。丸の内で働く人たちも、ビルからビルへと地下道で移動するのライフスタイルが日常となりました。

目まぐるしい変化を遂げる丸の内が、日本でも特別な場所であることは多くの人が同意するところでしょう。明治、大正、昭和、平成そして令和と、日本が近代国家として発展・変貌を遂げるその中心地として、政治・行政・商業・文化の面でさまざまな要素が複雑に融合し、各時代ごとの歴史が深く刻印された特別な場所となっています。ただ、丸の内ブランドの中身は、そのランドスケープの劇的な変化の中、変わってきています。

丸の内の歴史、とりわけ超高層ビルの都市景観という時、必ず言及されるのが、東京海上ビルです。絶対的高さ制限から容積率による制限への建築基準法の改正により可能となった第一世代の超高層ビルの中でも、モダニズムの精神を継承した佇まいと、大胆に建築面積を限定した土地利用のあり方は、超高層ビル時代における様々な課題に対する真摯な問いに満ちた、新しい時代を開く建物です。しかし、景観論争という政治・行政を巻き込んだ騒動に巻き込まれ、当初の130メートルの高さのプランから上部30メートルが切り取られた形で建てられた、いわば「未完の」超高層ビルなのです。

変わりゆく現実の中で、改めて、未完の建築プロジェクトである東京海上ビルの持つ魅力を、変貌を遂げる丸の内という都市のあり方を捉えながら、立ち止まって観察する機会として、このシンポジウムを企画いたしました。

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開催事務局
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